東洋経済新報社 (2003/11/14)
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定石
優秀なコンサルタントの頭の使い方が追体験できる本
「仮説思考」の後に読むと吉■戦略のエッセンス=定石+インサイト(スピード:(パターン認識+グラフ発想)×シャドウボクシング)+レンズ:拡散/フォーカス/ひねり
1.インサイトが戦略に命を吹き込む
・戦略とは「ありたい姿」マイナス「現状」であり、「ユニークさ」をつくり出すことこそが勝つための要諦
・「超過利潤を得るためには、市場を不完全な状態にする。すなわち自社が競争相手と全く違うユニークな地位を占める必要がある」
・戦略論の教科書には新しいことは書いてない
・戦略論という定石を知ったうえで、新たな戦い方を作り上げるプラスアルファの能力
◆ユニークな戦略 = 定石 + インサイト
・インサイト=スピード + レンズ
⇒勝てる戦略の構築に必要な「頭の使い方」ならびに、その結果として得られる「ユニークな視座」
◆インサイト = スピード + レンズ
・戦略論の知識を学んだ後は、ひたすら実践するのみ それでしかインサイトは体得できない
2.思考の「スピード」を上げる
◆スピード=(パターン認識 + グラフ発想) × シャドウボクシング
⇒パターン認識とグラフ発想を組み合わせることでより早く筋のよい仮説構築が可能となる
⇒さらにシャドウボクシング:右脳と左脳を交互に使って、仮説でチェックしながら、戦略をどんどん進化させていく
◇パターン認識=過去の定石・定跡を覚えて使いこなすこと
・パターン認識のコツは、コンセプトワードを記憶の引き出しとして用いること
(パターン認識用コンセプトワード)
(コスト系)
・スケールカーブ:生産規模とコストレベル、そして市場価格を示したグラフ
・エクスペリアンス・カーブ(経験曲線)
・コストビヘイビア:コスト構造の現状と、売り上げ増や投資の結果、変化するコスト構造の将来像を注視する
(顧客系)
・セグメンテーション
・スイッチングコスト、ロイヤリティ、ブランド
(構造系)
・V字カーブ:さまざまなプレイヤーの規模と収益性について、横軸に規模を、縦軸に収益性をとって比較してみると
規模で戦っている右側のグループと、特化して戦っている左側のグループが競争優位に立ち、中途半端なところは勝負に負けている
・アドバンテージ・マトリクス
・デコンストラウション
(競争系)
・ファースト・ムーバー・アドバンテージ(先行利得)
・プリエンプティブ・アタック
(組織能力系)
・タイムベース競争
◇グラフ発想
・グラフ発想をするにあたっては、粗くても数字のイメージを持つことが決定的に重要
・多くのデータはなんらかの加工を通じて、平均化されている。平均化された情報は必ずしも実態を表さない
・平均値情報をばらばらにし、個々のデータを全てを鳥瞰することが第一歩
◇シャドウボクシング
・右脳での「自分には通じるイメージ発想」と左脳での「他人にも通じる論理化」を積み重ねることで、最終的には他人にも理解し、納得してもらえる論理が完成する
・自分が思考している最中に「今はイメージで考えている」と意識したり、意図的に右脳と左脳を上手に行ったり来たりできることが大切
・コンセプトワードの理解、右脳ビジュアルでの仮説立案、左脳での論理的検証、三つのうち弱い部分を意図的に鍛えることで思考のスピードをアップさせる
3.三種類のレンズで発想力を身につける
◆レンズ=「拡散」レンズ + 「フォーカス」レンズ + 「ひねり」レンズ
「拡散」レンズ
・ホワイトスペースを活用する
・バリューチェーンを広げる
・進化論を考える
「フォーカス」レンズ
・ユーザーになりきる
・テコを効かせる
・ツボを押さえる
「ひねり」レンズ
・逆ばりする
・特異点を探す
・アナロジーで考える
・普段何気なく購入している商品についても、何でこれを買ったのとか、どうしてこういう販売の仕組みに
なっているのかと疑問をもち、そのメカニズムを考えてみる訓練をすることが大切
・モノの見方をずらしてみる⇒だれが?なぜ?どこで?
4.インサイトを生み出す「頭の使い方」を体験する
5.チーム力でインサイトを生み出す
・インサイトを生む最も重要なコツ=「多様性からの連帯」
・議論は必ず「P:ポジティブ、N:ネガティブ、I:インタレスティング」




